企業で研究開発されている最新のロボットを実演します。また、愛知県立大学次世代ロボット研究所で研究されているサッカーロボットやヒューマンサポートロボットなど、最新の研究成果や3次元計測環境などをご覧いただきます。
自動枝打ちロボット eddy の実演
1eddyの概要
eddy は自動で木に登り、枝打ちしてくれるロボット
2eddyの特徴
- 軽量(約11kg)で可搬性に優れ、山道でも持ち運び可能
- 垂直に昇降、旋回しながら枝打ち
- バッテリ駆動
- チェンソーを折りたたむことができる
- リモコンにより、枝打ちした日時、位置、幹径、枝打ちした高さなど 作業記録を管理可能
- 木への取付が簡単
3主な技術課題
- 樹木のような自然物を対象としたロボット・・・不定、状況によって変わることに対し、ロボットの状態をセンシング・制御する必要がある
- 急峻な山道における可搬性・・・小型で軽量でなくてはならない
- 作業効率を上げるためできる限り自動で動くこと
- 完全な自動化ではなく、作業者の操作が介入できること
- 作業ログの保存など木のトレーサビリティに活用できること
- 3Dプリンタを活用して小ロットの生産を可能にすること
4イー・バレイ株式会社の概要
- 設 立 :
- 2000年1月
- 代表者 :
- 代表取締役社長 池田 徹弘
- 所在地 :
- 〒466-0059 名古屋市昭和区福江2丁目9番33号 名古屋ビジネスインキュベータ白金
- 事業内容:
- 機械設計、電気・電子設計、ソフトウェア開発等の技術支援事業、開発 型アウトソーシング事業、次世代ロボット研究開発、など
AIビジョンとロボットで食品業界の未来をつかむ
1Foodlyの概要
Foodlyは食品工場で人の隣に並んで盛り付け作業ができる人型協働ロボット
2Foodlyの特徴
- 小柄な成人サイズの双腕人型ロボット
- ディープラーニングを活用した AI Vision Systemにより、ばら積みされた食材をひとつひとつ認識してピッキング
- 弁当箱・トレイへ盛り付けするまでの作業を1台で完結
- 人と同じベルトコンベアラインで隣り合って安全に作業が可能
3主な技術課題
- 容器や食材を見分けるAIロボットビジョン。照明条件の変化にも対応
- 人と接触しても安心なやわらかい制御。挟みこみ防止の構造
- ネジの無いコンパクトなボディによる異物混入対策
- 食材に合わせて優しくつかむハンドは交換可能で衛生的
4株式会社アールティの概要
- 設 立 :
- 2005年9月
- 代表者 :
- 代表取締役 中川 友紀子
- 所在地 :
- <本社> 〒101-0021
東京都千代田区外神田3-2-13 山口ビル3F
- 事業内容:
- ロボットおよび人工知能に関する企画、開発、製造、販売、導入支援、リース、輸出入、設置工事ならびに保守管理、教育、技術指導、調査、研究、コンサルティング、各種イベントの企画、制作、実施ならびにコンサルティング、など
遠隔操作による人協働ロボットデモンストレーション
1協働ロボットの遠隔操作体験
協働ロボットの操作体験とロボットの遠隔操作体験
2主なデモンストレーション内容
- COBOTTA(デンソーウェーブ製協働ロボット)の操作方法を学習・体験
- COBOTTAを使用してバイナス本社工場にあるロボトレーナをインターネットを介して遠隔操作
3主な技術課題
- ロボットへの教示(指示・命令の与え方、など)
- 遠隔地にあるロボットの稼動状態の確認方法
- タイムラグの軽減(遠隔操作ロボットと工場のロボットの同期)
- 目的に合致したロボットの機能・製品の選択方法
4株式会社バイナスの概要
- 設 立 :
- 2006年1月
- 代表者 :
- 代表取締役社長 渡辺 亙
- 所在地 :
- <本社> 〒490-1312
愛知県稲沢市平和町下三宅菱池917番地2
- 事業内容:
- ロボット自動化システム(ロボットSier※1)、工業教育・職業訓練教材、DX人材育成、など
※1ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)とは、ロボットを使用した機械システムの導入提案や設計、組立などを行う事業者です。ロボットの導入を検討する企業の現場課題を分析し、最適なロボットシステムを構築するために、様々な機械装置や部品などから必要なものを選別し、システムとして統合するエキスパートです。
生徒とともに学ぶ学習ロボット
1学習ロボットの概要
2システム構成
- 画面にロボットの顔を表示し、各種の表情を伝達可能
- 画面に学習内容や質問、回答などを表示可能
- 音声、マイクによりロボットと会話可能
- ロボットの側面に付いた手足を動かすことにより感情を伝えることが可能
- 人とロボットのコミュニケーションツールとして幅広い分野に応用可能
3主な技術課題
- 生徒の正答・誤答から生徒の学習状況を推定する方法
- 生徒の表情から困惑状態を把握する技術
- 生徒にヒントを出すタイミングの把握
- 生徒の学習状況に応じて表示する適切な顔表情の選択
- ロボットとともに学ぶことによる学習効果の推定方法
- ロボットに嫌悪感や恐怖心を抱かないためのインタラクションの実現
4技術展開の可能性
- 生徒だけでなく、一般社会人の学びへの展開
- 人の表情と動作から真の感情を推定する技術
- 癒しロボットなど、ロボットとともに作業する分野の拡大
- 人とロボットのコミュニケーションツールとしての展開
人の生活を支えるヒューマンサポートロボット HSR 応用
1HSRの概要
HSRはヒューマンサポートロボットの略称
2システム構成
HSRの主な仕様
本体直径:430mm
本体高さ:1,005~1,350mm
重 量:約37kg
腕長さ :約600mm
肩高さ :340~1,030mm
把持物 :1.2kg以下、幅130mm以下
最大速度:0.8km/h
走破性能:段差5mm、登坂5°
3HSRの主な特徴
- アームを備えることにより、「床の上の物を拾う」「棚から物を取ってくる」などの仕事ができるロボット
- 当初はトヨタ自動車(株)がHSRを開発し、諸機能の早期実現のため、「HSR開発コミュニティ」を発足して研究開発
- ロボット自身の目による認識(カラー画像、距離画像、機械学習、他)
- ロボット自身の足による移動(安定かつ高速な制御、他)
- ロボット自身の手による行動生成(ものの把持、ジェスチャー、他)
4技術展開の可能性
- 病院、介護施設などにおける生活支援
- 一般家庭における生活支援
- 国際ロボット競技会World Robot Summit(WRS)などの競技会やロボットソフトウェアの教育ツールなどへの活用
- ロボット用OS(ROS)の実装による汎用・多機能型ロボットへの展開
自律型サッカーロボット RoboDragons
1ロボカップサッカー小型リーグ(SSL)の概要
- ロボカップは、日本人研究者が中心となって1997年に発足した国際的ランドマークプロジェクトのひとつ
- 究極の目標:2050年までに完全自律ヒューマノイドロボットのチームがFIFAワールドカップ優勝チームに勝つ
- 目標達成に向けて、ロボット工学と人工知能の研究開発を促進
- SSL:小型移動ロボット 11対11 によるサッカー競技
2システム構成
3主な技術課題
- ロボットの行動パターン学習による敵戦略分析
- 巧みなボール操作、複数プレーヤによる連係プレー、動的障害物との衝突回避
4最近の主な戦績・技術展開の可能性
標準プラットフォームサッカーロボット Camellia Dragons
1標準プラットフォームリーグSPLの概要
ロボカップは、ロボット工学と人工知能の融合・発展を目指して始まった自律型ロボットによるサッカー競技
2システム構成
3主な技術課題
- ロボット自身の目による認識
(揺れる画像からの抽出・認識) - ロボット自身の足による移動
(安定した歩行の実現) - ロボット自身の頭による行動生成
(シュートまでの行動生成) - ロボット間のコミュニケーション
の実現(通信)
4主な戦績・技術展開の可能性
3Dセンシング環境
1空間情報計測技術
レーザーレンジファインダーによる広空間3次元形状把握
2点群データからの3次元形状解析技術
3広空間の3D点群計測
UAV(ドローン)×LiDARで広空間の3D点群計測